研究紹介

バイオ技術を駆使して腫瘍組織だけを加温する


新しい
温熱療法がついに臨床応用


されました!!


 これまで、バイオテクノロジーという立場で、社会にどの様な貢献ができるのか、という観点から研究を行ってきました。現在は、「バイオ技術を駆使して腫瘍組織だけを加温する新しい温熱療法の開発」について、実験動物を使用した基礎的な研究と、大学医学部のがん研究者との共同研究による臨床応用を推進しています。


 バイオの医療への応用というと、すぐ薬の開発と考えられます。しかし、薬以外のもっと別の観点からの医療分野への応用が考えられるはずであり、ほとんど注目されなかった熱によるがん細胞の死滅効果を実現すべく、研究してきました。バイオ技術を駆使して直径が10nm 程度の磁性微粒子をがん組織だけに集積させるようにしました。この素材はMRI の造影強化剤として有効なこと(小さな転移がんでも診断しやすくなること)、交番磁界を印可するとがん組織だけを加温する温熱治療が可能なこと、を見いだしました。加温によってヒートショックタンパク質が誘導的に生成し、このことからがん組織特異的な免疫活性が強く誘導される、ことを明らかにしました。

 中部大学に設置したクリーンルームで、磁性微粒子をがん組織だけに集積させる素材を調製します。それを使用して、中日新聞の記事に書かれているように、平成19年10月30日に、共同研究をしている信州大学医学部皮膚科で、最も悪性度の高い皮膚がんであるメラノーマ患者に実際に臨床応用されました。名古屋大学医学部附属病院乳腺・内分泌外科とも共同研究をし、臨床応用を目指しています。

  興味がある人は、

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部屋全体がクラス10,000のクリーン度で、その中にクリーンベンチを置き、 全ての調製操作をこの中で行う。 クリーン度は100であり、実際には10以下になっている。





2007年10月30日の中日新聞記事



 なお、名古屋大学工学部に勤務していた頃には、この他に、遺伝子組換え微生物の工業的な培養方法、動物細胞の培養による遺伝子産物の効率的発現、バイオインフォマティクス・特に DNA チップを用いた網羅的遺伝子発現情報の解析、植物細胞の効率的な再分化システムの構築、食品工学などのテーマも研究していました。




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