ローヤルゼリーの特異な脂肪酸によるAMPキナーゼ活性化作用を解明しました!

 ローヤルゼリーとは、ミツバチが女王蜂の餌として頭部の分泌腺からごく微量に分泌する乳白色の クリーム状のものです。10-ヒドロキシ-2-デセン酸(10H2DA)はローヤルゼリー中に含まれる特異な中鎖脂肪酸で、ローヤルゼリーの指標基準とされています(図16)。
 私たちは、10H2DAが骨格筋のモデル細胞においてエネルギー代謝の鍵分子であるAMPキナーゼを活性化し、その結果グルコーストランスポーター4の細胞膜移行上昇とこれに伴うグルコース取り込みを上昇させることを見出しました。さらにこの作用機序を解明しました。10H2DAによるAMPキナーゼの活性化とグルコーストランスポーター4の細胞膜移行上昇はマウス骨格筋においても同様に認められることも明らかにしています。
 この研究成果により、新たなローヤルゼリーの活用が促進され、以前に報告したプロポリス成分のアディポネクチン発現低下抑制作用と合わせて活用することでさらに蜂産品の利用の幅が広がると期待されます。

この内容はMol. Nutr. Food Res. DOI 10.1002/mnfr.201300041にアクセプトされました。


図16:ローヤルゼリー中の特異な中鎖脂肪酸
10-hydroxxy-2-decenoic acid (10H2DA)