2014.12. 研究業績を更新しました!

  最近の研究業績を更新いたしました。簡単に紹介させていただきますと、当研究室では、GLP-1分泌の促進作用を介する糖尿病予防・抑制作用を持つ食品由来因子とその機序解明に関する研究、エネルギー代謝の鍵分子であるAMPキナーゼ(AMPK)の活性化作用に関わる食品由来因子の研究を進めています。



  1. 食用甘藷葉の摂取によるGLP-1分泌の促進作用を介した血糖値上昇抑制作用に関する研究

      甘藷(サツマイモ)の一品種である 「すいおう」は、茎葉の食用を目的として農林水産省が品種改良したものです。すいおうはカフェ酸誘導体を含みますが、葉抽出物は血糖値上昇を抑制しますが、このメカニズムとして、GLP-1分泌の促進作用が関わることを明らかにしました。
    Dietary sweet potato (Ipomoea batatas L.) leaf extract attenuates hyperglycaemia by enhancing the secretion of glucagon-like peptide-1 (GLP-1). Food & Funct. 5: 2309-16 (2014).
     本研究は東洋新薬、北海道大学との共同研究です。

    食用甘藷葉「すいおう」

  2. 血管弛緩作用を持つジペプチド (Trp-His:WH) はAMPキナーゼを活性化、グルコースの細胞内取り込みに関する研究

      WHはこれまでに共同研究者の松井ら(九州大学)により血管弛緩作用があきらかにされ、さら次々と興味深いことが明らかにされているジペプチドです。WHの多機能性を明らかにする目的から、AMPK活性化作用を明らかにするとともに、この作用がLKB1 dependentであること、ペプチドトランスポーターとしてPHT1(SLC15a4)が関与し、このノックダウンにより、AMPK活性化作用が消失することを明らかにしました。
    The di-peptide Trp-His activates AMP-activated protein kinase and enhances glucose uptake independently of insulin in L6 myotubes. FEBS Open Bio 4: 898-904 (2014).
     本研究は九州大学との共同研究です。


    WH (L-tryptophan-L-histidine)