2019.2 糖転移へスぺリジン(α-monoglucosyl hesperidin, αGH)の褐色脂肪細胞化誘導に関する論文が掲載されました!

 へスぺリジンはご存じのように柑橘類に含まれる苦味成分として知られています。ミカンなどの缶詰では、白濁の原因にもなります。その機能性については、水難溶のため評価されていませんでしたが、へスぺリジンにグルコースを付加した糖転移へスぺリジン(α-monoglucosyl hesperidin, αGH)が開発されました。これにより水溶性で生体内吸収性が改善されています。この開発にあいまって、へスぺリジン研究会が立ち上がり、様々な機能が明らかにされつつあります。
 当研究室では、αGHが白色脂肪組織において褐色脂肪細胞化を誘導することを明らかにしました。さらに褐色脂肪細胞化が誘導された白色脂肪組織でαGH投与後の組織温が上昇すること、高脂肪食負荷においても、αGHの摂取は白色脂肪組織の蓄積を抑制することを明らかにしました。この作用は水溶性・高生体内吸収性のαGHで発現し、へスぺリジンでは認められないことも明らかになりました。これらの成果はJ. Agric. Food Chem.に掲載されています。本研究は東洋精糖株式会社との共同研究で行いました。

 

α-Monoglucosyl hesperidin but not hesperidin induces brown-like adipocyte formation and suppresses white adipose tissue accumulation in mice 
J. Agric. Food Chem. 67: 1948-1954 2019.


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