11.褐色脂肪細胞化の誘導に関わる食品由来因子の研究(プロポリス成分)

 脂肪組織には、白色脂肪組織と「褐色脂肪組織」があります。白色脂肪組織はエネルギーの貯蔵庫であるのに対し、「褐色脂肪組織」は脂肪を消費して体熱産生を行う組織です。ヒト成人において、寒冷刺激で白色脂肪組織中に「誘導型」褐色脂肪細胞が多数出現することが明らかになっています。当研究室では、褐色脂肪細胞化を誘導する食品由来因子の研究を行っています。その結果、ブラジル産プロポリスの主要成分であるアルテピリンCが褐色脂肪細胞化を誘導すること(細胞、動物個体)、この機構としては、褐色脂肪細胞化に関わる転写調節因子のPRDM16タンパク質の分解抑制が関わることなどを明らかにしました。

論文:Artepillin C, a typical Brazilian propolis-derived component, induces brown-like adipocyte formation in C3H10T1/2 cells, primary inguinal white adipose tissue-derived adipocytes, and mice.
PLoS ONE 11: e0162512 (2016).

本研究は静岡県立大学との共同研究です。


H&E 免疫組織染色(抗UCP1) 免疫組織染色(抗PRDM16)

アルテピリンC投与群の鼠蹊部白色脂肪組織
PLoS ONE 11: e0162512 (2016)より)

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