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植物の形・色・香を司る分子機構と分子育種の基盤的研究
平成18年度 報告書発刊にあたって

 本プロジェクトは、二年目となる。植物の増殖と分化に関わる遺伝子機能解析の成果を基礎として、植物の形づくりの分子機構の解明を中心としつつも、色模様や香を含む植物の特性全体の分子的理解をめざして研究を行ってきた。さらに、ランやバラなどの園芸種にも応用していくことを目標として研究を行った。
 本年度は、第一に、本プロジェクト研究の成果の公表を目指し、最大限の努力をしてきた。その成果は、着実に現れている。ぜひ、各人の研究成果を見ていただきたい。まず、町田、小島グループで行ってきた、シロイヌナズナの葉の初期分化過程の解析で、遺伝子発現の新しい制御系が明らかになったことである(Iwakawa et al., 2007)。これは、本プロジェクトで購入した、DNA マイクロアレイシステムを用いた発現解析の成果である。現在、小林グループにより、新規情報処理システムを用いて解析をさらに続けている。その成果の一部は本学応用生物学部紀要に公表される予定である(佐藤ら, 2007)。町田、小島、小林グループの連携により、現在、さらに新しい制御遺伝子が明らかになりつつある。また、本プロジェクトで購入した共焦点レーザースキャン顕微鏡METAシステムを用いて、町田グループは、これまで困難であった、二つのタンパク質の細胞内共局在を明らかにすることができた(Ueno et al., 2007)。一方、坂野グループは、化学発光検出解析装置を用いて、低いレベルの発現の検出が可能となり、成果を上げている。一部はすでに公表済みである(Banno et al., 2006)。根岸グループは、本プロジェクトで購入したGCマスを用いて、香りの分析システムの確立をめざしてきた。その一部は、本学生物機能開発研究所紀要(Taneda et al., 2007)と本学応用生物学部紀要(呂ら、2007)に公表予定である。これらの成果を出すにあたって、中心的に実験、研究を行ってきたのは、本研究プロジェクトの研究員であることを付け加えるとともに、大学関係者をはじめとして研究支援者に対するサポートには、大変感謝したい。さらに、これらは、各研究グループの大学院生と卒研生の努力の結果でもある。また、本大学外の共同研究組織の、榊原グループ(独立行政法人理化学研究所・植物科学研究センター)と松本グループ(国立大学法人岐阜大学教育学部)は、常に、非常にプロダクティブな研究成果を出しており、本プロジェクト全体のレベルアップに多大な貢献をしている。さらに、ただ一人、外国の研究組織から加わっているセミアルティグループ(ガジャマダ大学、インドネシア)は、町田グループとの共同研究により、コチョウランの原種であるPhalaenopsis amabilisの形質転換法を確立し、成果の公表(Semiarti et al., 2007)とともに、特許申請を予定している。今後、三年目の正念場で本プロジェクトの大きな飛躍ができることを願ってやまない。
 第二に、本プロジェクトは国際的な研究成果の発信にも努力してきた。研究グループには、インドネシアでは有数の大学として知られるガジャマダ大学(ジョグジャカルタ)生物学部のセミアルティ助教授が加わっていることもあり、できるだけ、英語でもコミュニケーションができるように努力してきた。ホームページは、2005年秋に立ち上げた時から、英語版を作製したが、今年度、さらに充実させるとともに、英語版のパンフレット(添付)を作製した。町田は、中部大学の提携校であるスウェーデン王立工科大学(KTH)を訪問(HPトピックス参照)した。森林資源と結びついた研究を行っているKTHやスウェーデンの植物科学の研究者との交流は、非常に学ぶことが多かった。松本は、ドイツのバラ研究者を訪問し、HPトピックスに報告しているが、新たなバラ研究の成果も得られつつある。今後は、ガジャマダ大学生物学部セミアルティグループの若い学生達との交流も計画している。
 最後に、今後は、中学生や高校生をはじめとした若い層への発信もめざしたい。すでに、外部の学校から、ホームページへの反響がきていることもうれしい知らせである。

 植物バイオ研究センターの二年目は、初年度以上に駆足のように1年が経過した。一年目に購入した設備を使って、成果が出始めたことを報告できることは、たいへんうれしく思います。すべて、多くの関係者の暖かいご支援によるものであり、心から感謝しています。 
植物バイオ研究センター長
応用生物学部・応用生物化学科 教授
町田千代子
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