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植物の形・色・香を司る分子機構と分子育種の基盤的研究
平成19年度 報告書発刊にあたって

 本研究プロジェクトは、三年目となり、昨年度の研究成果を発展させる新たな研究段階に入ったといえる年であった。さらに、これらの成果をふまえ、残りの二年間の研究の方向性を出すことが重要であり、飛躍の年と位置づけて一年間研究を進めてきた。
 モデル植物であるシロイヌナズナを中心として植物の増殖と分化に関わる遺伝子の分子機能の理解につながる研究結果が得られたことが三年目の最大の成果である。公表に向けた準備が進んでいる。この成果は、ゲノムワイドな発現解析のための新規解析システムに裏付けられている。さらに、ランの香りの研究の新展開と、ラン研究の基礎となる高頻度形質転換体の作製法の確立がなされた。バラについては、花器官分化に関わる遺伝子群の構造・機能解析が着実に進んでいる。
 本年度は、第一に、各年度の研究の成果の公表をステップとして、新規遺伝子機能の解明が進んだ。そのことにより、植物形態形成の分子メカニズムの理解が進んだ。ぜひ、各人の研究成果を見ていただきたい。第二に、グループ間での、共同研究体制が実質的に進み始めている。第三に、DNA マイクロアレイシステムを用いた発現解析が予測以上のスピードで進んだ結果、新規にリアルタイムPCRの新システムが必要になり、異例の購入の運びとなった。第四に、昨年度確立したGCマスによる香りの分析システムを用いて、ランの香気成分の分析が進んでいる。これらの成果は、中心的に実験、研究を行ってきた本研究プロジェクトの研究員によるところが大きいことを付け加えるとともに、大学関係者をはじめとして研究支援者に対するサポートに感謝したい。また、本大学外の共同研究組織の、榊原グループ(独立行政法人理化学研究所・植物科学研究センター)と松本グループ(国立大学法人岐阜大学教育学部)には、優れた研究成果に加えて、最先端の研究情報や、アイデアの提供も、本プロジェクト全体の活性化に多大な貢献をしていただいている。さらに、セミアルティグループ(ガジャマダ大学、インドネシア)は、町田グループとの共同研究により、コチョウラン研究では2つ目の、特許申請の準備をしている。
 また、本プロジェクトには国際的な反響も増えてきている。ホームページは、今年度、トップページとして、英語版と日本語版を個別に作製した。英語圏からも直接英語版トップページにアクセス可能になった。研究成果は、動画とトピックスとして取り上げ、トップページにアクセスすると、研究の進展を見ることができるようにした。フランスの留学生からは、植物バイオ研究センターのプロジェクトの参加の希望がきている。また、ガジャマダ大学生物学部セミアルティグループの若い学生達との交流にむけて、準備が進められている。また、中学生、高校生への発信も計画が進んでいる。
  植物バイオ研究センターの三年目は、中間評価の年でもあった。着実な成果と予想を超えた進展をしていることを報告できることは、たいへんうれしく思います。すべて、多くの関係者の暖かいご支援によるものであり、心から感謝しています。

 
植物バイオ研究センター長
応用生物学部・応用生物化学科 教授
町田千代子
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