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植物の形・色・香を司る分子機構と分子育種の基盤的研究
平成20年度 報告書発刊にあたって

 本研究プロジェクトは、4年目となり、昨年度の研究成果を発展させるために、最大限の努力をした年であった。さらに、これらの成果をふまえ、最終年度の研究の集大成にむけて最も需要な一年間であると考えて研究を進めてきた。9月には、植物バイオ研究センターの中間評価の結果が出て、後半の研究費の援助を当初の予定通りしていただけることになった。10月8日には、3年半の成果の公表の場として、第10回記念植物バイオセミナーを三浦幸平記念メモリアルホールで開催し、メンバー全員の研究報告とポスター展示(23演題)を行った。300人を越える参加者があり、ポスター会場では、熱心な議論がなされた。その時の様子は、植物バイオHPに掲載した。
 モデル植物であるシロイヌナズナを用いた研究から、細胞分裂の進行過程で細胞分化に必要なイベントが起こるという新たな知見を得た。4年目の最大の研究成果である。今後、植物の分化全能性解明の最大の焦点である植物の増殖と分化の接点を制御する分子機構に迫ることが出来ると確信している。この成果は、ゲノムワイドな発現解析のための新規解析システムと、ケミカルジェネティクスを駆使した新しいアプローチに裏付けられている。さらに、ランの香りの研究の解析も進んでいる。ラン研究の基礎となる高頻度形質転換体の作製法が確立され、新しい形質をもつコチョウランを現在作製している。まだ先の話ではあるが、将来、中部大学オリジナルコチョウランを発表できることを願っている。バラ科植物については、花器官分化に関わる遺伝子群の構造・機能解析が着実に進むと共に、新たに、バラ科植物の花と果実の形成の分子的研究が進んでいる。昨年度、新規にリアルタイムPCRの新システムを購入していただいたおかげで、詳細な発現解析データが得られたことが、本研究プロジェクトの全体の進展を加速している。
 昨年に引き続き、グループ間での、共同研究体制が進み成果が出始めた。これらの成果は、実験、研究を精力的に行ってきた本研究プロジェクトの研究員によるところが大きい。また、引き続き、本大学外の共同研究組織の、榊原グループ(独立行政法人理化学研究所・植物科学研究センター)と松本グループ(国立大学法人岐阜大学教育学部)による、優れた研究成果は、本プロジェクト全体の活性化に多大な貢献をしている。さらに、セミアルティグループ(ガジャマダ大学、インドネシア)と町田グループとの共同研究により、ランの形質転換法についてPCT国際出願をすることが出来た。
 もうひとつの今年のニュースは、日本遺伝学会BP賞(町田、高橋、小島、小林グループ共同研究)、The First Asian Horticultural Congress最優秀ポスター賞(松本グループ)、名古屋国際蘭会議 NIOC奨励賞(セミアルティ、町田、小島グループ共同研究)をいただくことができたことである。内外に、研究成果を認めていただけたことは大変うれしく思います。年間の論文の数もさらに増え続けており、着実な成果と予想を超える進展がみられた。多くの関係者の暖かいご支援によるものであり、心から感謝しています。

植物バイオ研究センター長
応用生物学部・応用生物化学科 教授
町田千代子
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