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代表挨拶
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中部大学
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文部科学省 私立大学学術研究高度化推進事業
中部大学 学術フロンティア推進事業
植物の形・色・香を司る分子機構と分子育種の基盤的研究
最終報告書発行にあたって
 本研究プロジェクトは、17年度にスタートし、5年間、研究に邁進してきた。モデル植物であるシロイヌナズナを用いた研究から、植物の増殖と文化に関わる遺伝子発現や機能解析の結果をバイオインフォマティクスの手法を用いて解析することにより、葉の発生分化の遺伝学的ネットワークの構築ができた。さらに、遺伝子の働きを人工的にコントロールすることにより、不思議な形のシロイヌナズナを造ることができることも示した。植物の形・色・香を司る分子機構の研究を、まさに分子育種の研究へと発展させ、今度は、これらの成果をランやバラなどの園芸種にも応用していくことをめざしたいと考えている。ランの香りのリズムの研究の解析も進んだ。ラン研究の基礎となる高頻度形質転換体の作製法が確立され、2つ目の特許申請の準備を進めている。新しい形質をもつ中部大学オリジナルコチョウランの花開く日が楽しみである(まだ、かなりの年数が必要ではあるが)。バラ科植物については、遺伝子解析を軸に多面的な研究が進みつつある。
  本研究プロジェクトは、異分野の研究者が集まり、植物バイオ研究をすべく研究を進めてきた。個々の研究グループの成果はもちろんのこと、グループ間での、共同研究体制が進み、成果が形となって現れた。本大学外の共同研究組織の、榊原グループ(理化学研究所・植物科学研究センター)と松本グループ(名古屋大学)との共同研究も実を結び始めた。様々な組み合わせのグループ間の共著論文もすでに8報公表された。本プロジェクトの予算の多くを研究支援者の経費として使ってきたことの成果が如実に現れた。このような若手研究者と共に、大学院生は、高度な技術と知識に支えられた研究に取り組むことができた。本大学の研究部分を支える新しい形態であると確信する。
  最終年度には、5年間の成果を基に、新たな発展の方向性も模索してきた。7月には、生物機能開発研究所、健康食品化学寄附研究部門との3者の共催による「ケミカルバイオロジーとケミカルジェネティクス」セミナーを企画した。異分野融合領域のセミナーであり、非常に有意義でもあり、また、楽しいセミナーとなった。1月29日には、5年間の成果の公表の場として、第12回植物バイオセミナーを三浦幸平メモリアルホールで開催し、メンバー全員の研究報告とポスター展示(25演題)を行った。300人余りの参加者があり、ポスター会場では学生も加わり熱心な議論がなされた。5年間を通して、多くの4年生、大学院生が研究に参加した。研究成果はこれから論文として公表されるものも多くある。それらの成果は、植物バイオ終了後も、WEBサイトを通して発信していきたいと考えている。年間の論文の数と質は確実に上昇しており、当初の予想を超える進展がみられた。
  ここに、5年間の研究成果をまとめ、最終報告書といたします。
  本プロジェクトの社会的意義を認め、財政面で支援くださった文部科学省ならびに中部大学に深く感謝の意を表します。また、国内外・学内の共同研究者をはじめ、研究に協力して下さった多くの方々、そして、中部大学の教職員と学生の皆さんの5年間にわたるご理解とご支援に対して、深く感謝申し上げます。
植物バイオ研究センター長
応用生物学部・応用生物化学科 教授
町田千代子
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